第2章 まずは、次の3点について確認しましょう。
まずは、次の3点について確認しましょう。
キャッシュカードや現金を持って行ったかどうか
部屋の中で何がなくなっているか
部屋に何が残っているか
キャッシュカードや現金は持って行ったのか、所持金があるのかを知ることも大事なことです。
所持金の金額がわかれば、本人の行動範囲もある程度読むことができます。その点からも、預金通帳が部屋に残っていたら、すぐに記帳をして口座の動きも確認しておきましょう。
彰男さんの場合は、彼の母親にお願いして口座に10万円を入れてもらいました。
そして2日後、彼は口座からお金を引き出しました。
ですので、口座に残高があれば構いませんが、残高が少なければお金を入れておいてください。どうしてかといえば、口座の動きがあれば、そこから本人の足取りを探ることもできるからです。
しかし、それはあくまでも調査上の問題です。
問題は本人がお金がないばかりに、寝る場所も確保できず、食べるものにも困っていたとしたら・・・まして、今の時代、犯罪に巻き込まれる可能性もあり得ます。
「お金など入れたら、家出が長引くのでは?」
きっとあなたもそう思われるかもしれません。しかし、家出をするというのは精神的にも弱っている場合があります。
そんなときにお金がなければ、死ぬつもりはなくとも、衝動的に死を考えてしまうケースもあるのです。
ですので、本人の口座に残高がないようでしたら、すぐにお金を入れ、残高が少なくなったら足してあげてください。
もちろん、口座の動きがあれば調査に有利な情報となり、早期に発見できる可能性は高くなります。
しかし、お金を入金したことで、仮に調査が長引いたとしても、「本人に生きていてほしい」という、私の個人的な気持ちとしても、通帳の記帳をまめにしていただき、残高が少なければ口座への入金をお願いします。
彰男さんの場合には、10万円を入れた2日後に3万円、翌日に5万円が口座から引き出されました。しかも、2回とも長野県内のATMからです。
最初に預金が引き出された日から、1日3回、彼の母親に通帳の記帳をお願いしました。これは、引き出された大体の時間を把握するためです。
また、お金がないことで「死」を選ばぬための対策だと考えてください。



