第2章 パソコンはやたらにいじらない!
■パソコンはやたらにいじらない!
パソコンについても同様です。
「メールで誰かとやり取りしていたのでは?」などと思い、慣れない人がパソコンを操作しているうちに、その方の意思に関係なく、貴重なデータを消去してしまう可能性もあります。
本人が家を出る前に故意に消去したり、ご家族の方がパソコンを不用意に操作して削除されない限り、通常、パソコンにはサイトの閲覧履歴が残っています。
そこには、家出前に宿泊先となるホテルなどを検索している可能性もあります。
家出のつもりで、二度と家に戻らない覚悟をしていたのなら、アパートなどを借りために不動産屋のサイトなどを見ている可能性もあります。
これらの情報は、かなり有力な手掛かりともなり得ます。
我々は、パソコンを操作する際には、必ず最初にバックアップを別のハードディスクに保存してから作業を行いますので、データが消えてしまう可能性はかなり低いといえます。
ただし、調査を依頼する前に、パソコンを操作する必要性が発生した場合は、友人・知人などでパソコンに詳しい方にお願いしたほうがいいでしょう。
また、彰男さんの場合、パソコンをバラバラに分解し、ハードディスクを外して家を出ています。また、キャッシュカードは持って行きましたが、携帯電話は置いて行っています。
特に若い子の間では、携帯電話はお金と同じぐらい、いいえ、お金よりも大事なモノとなっています。
ほとんどの場合、携帯を持って家出をしますが、中には彰男さんのように携帯を部屋に置いたままのケースもあります。
だとすれば、携帯を置いていったのには、どんな意味があるのでしょうか?
忘れていった可能性を排除すれば、そこには必ず意味があります。
別の携帯を用意してカモフラージュしている可能性もあります。
また、携帯を置いていくことで、家族や関係者に「決別」というメッセージを伝えている可能性もあります。
もちろん、携帯の中の電話番号や保存されている画像などは重要な手掛かりとなりますが、一番考えなくてはならないのは、大切な携帯を置いていった意味なのです。



