女性が次々と失踪「切り裂きジャック」(3)
19世紀後半に現れた「切り裂きジャック」は、少なくとも5人の女性の失踪に関わり、体をバラバラに切断して殺害、ロンドンを恐怖に陥れた人物です。
犯人は署名入りで犯行予告を新聞社に送りつけるなどしており、劇場型犯罪の元祖とも言われています。
犯行現場のそばの壁には白いチョークで文書が残されていました。
しかし、この手がかりを見た警視は、夜が明けて人々がそれを目にすることを恐れたため、その文書を消去してしまったのです。
それは、その内容が一般大衆の反ユダヤ主義的感情を煽るような文章だったからでした。
事実として、ユダヤ人の犯行だというまことしやかなう噂がイースト・エンドで流れ始めていたため、警視はこの文書を消すように指示したのだそうです。
文章はスコットランドヤードの区域で見つかったものの、犯行場所はロンドン市警察の管轄内でした。
ロンドン市警の警官たちは警視に反対し、せめて写真に収めるべきだと主張しましたが、警視はこれに賛同しなかったため、結局夜明けには消されてしまったのです。
1888年9月25日には、「切り裂きジャック」を名乗る手紙が、新聞社に届きました。
“Dear Boss”の書き出しで始まるこの手紙は、「切り裂きジャック」が売春婦を毛嫌いしていること、警察には決して捕まらないこと、犯行はまだまだ続くことを予告する挑発的な内容でした。
2012年1月18日 | コメント/トラックバック(0) | トラックバックURL |
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